1996年
257頁
目次(収録作品)
第一回 頭と手――この授業について
第二回 課題とタイトル
第三回 他者と大河――推敲・書き出し・終わり
第四回 文と文の間――文間文法・スキマ・動き
第五回 糸屑と再結晶――ヨソから来るもの
第六回 言葉はどこで考えることと出会うか
第七回 いまどきの文章
第八回 遅れの問題
第九回 フィクションの自由
最後に――方法の話
基本文献案内
あとがき――「言語表現法講義」山頂編の弁(一九九六年八月 パリ 加藤典洋)
言葉を書くということは,どんな経験だろう.それは技法の問題ではない.よりよく考えるための,自分と向かい合うための経験の場だ.このことは,同時に批評の方法へとつながっていく.経験としての書くということの意味を,考えるということの1つの方法として位置付ける,これまでの文章教室とは異なったユニークな講義.
出典:岩波書店公式サイト