改版2005年
203頁
目次(収録作品)
平凡
出産
雑談
余が言文一致の由来
余が翻訳の標準
私は懐疑派だ
予が半生の懺悔
二葉亭(1864-1909)がのこした長篇小説は三篇で、『平凡』はその最後、最晩年の作品である。文学に対する懐疑を文学者の懺悔として表現した自伝小説で、平易な名文で彼の心が素直にしみ出た作品となっており、沈痛・謙抑な晩年の風貌をよく伝えている。談話その他、彼の晩年の思想を知る上で重要な六篇を併収。(解説=中村光夫)
本書表紙(カバー)より
[関連]
『平凡・私は懐疑派だ―小説・翻訳・評論集成』二葉亭四迷(1997・講談社文芸文庫)