『KGBの男―冷戦史上最大の二重スパイ』ベン・マッキンタイアー、小林朋則訳(中央公論新社)
2020年
492頁
目次(収録作品)
序 一九八五年五月一八日
第1部(KGB/ゴームソンおじさん/サンビーム/緑のインクとマイクロフィルム/レジ袋とマーズのチョコバー/工作員「ブート」)
第2部(隠れ家/RYAN作戦/コバ/ミスター・コリンズとミセス・サッチャー/ロシアン・ルーレット)
第3部(ネコとネズミ/ドライクリーニングをする人/七月一九日、金曜日/フィンランディア)
エピローグ(「ピムリコ」のパスポート)
本書は、伝説のロシア人エージェント、オレーク・ゴルジエフスキーについて、 本人インタビューやMI6関係者証言から、 その至難の諜報人生を克明に辿った英国発の世界的ベストセラーである。
1938年生まれのソ連KGBエリート将校が、共産主義の現実に幻滅し、 1974年にイギリスMI6の二重スパイとなる。 以後、その暗躍が20世紀後半の冷戦構造を決定的に変えることになる。
現在ゴルジエフスキーは、イギリスで24時間体制の警護を受けながら、名前も身分も偽った二重生活を送っており、 「彼は、私が今まで会った中で最も勇敢でありながら、 最も孤独な人間のひとりである」と本書の著者は記す。アマゾン商品説明より
原題『The Spy and the Traitor: The Greatest Espionage Story of the Cold War』