『ラフカディオ・ハーン著作集 第15巻 書簡2・3 拾遺 年譜』ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)(恒文社)
月報あり。
1988年9月30日初版発行
780頁
目次(収録作品)
書簡2(第14巻の続き)
ハーン=チェンバレン往復書簡(斎藤正二・ 藤本周一・山下宏一訳)
書簡3
大鴉の手紙—ヘンリー・ワトキン宛書簡集(遠田勝訳)
ジェイムズ・D・ハーン宛書簡集(遠田勝訳)
拾遺
出雲への旅日記(梶谷泰之訳)
島根・九州だより(桝井幹生訳)
年譜
ラフカディオ・ハーン年譜
チェンバレンとの往復書簡、ハーンが父と慕ったアメリカ時代の恩人ワトキンへの書簡、生き別れた実弟ジェイムズへの書簡および詳細な年譜が主な内容。年譜は一つ一つの事柄の出所を書籍のページや書簡の日付等まで注されていて、研究者する者は必読必携。
「島根・九州だより」の[付記]
(p.532)「三、ハーンの原文にはごく一部、現代の一般常識から考えて適切さを欠いたところがあるため、訳者が表現を改めたり、また、訳出しなかった箇所があったことをお断りしておく。」
なんだそりゃ。そのような処置は余計である。なぜ全てを正確に訳さないか。不徹底な仕事である。
本書に総目次があるという情報があるが、それは間違い。総目次は別冊である。
[筆者注]
(p.473)「苦海に身を沈め」。ふつうは、「苦界」。
(p.516)「売られて沈んだ苦海を」。同上。