『知られざるシベリア抑留の悲劇―占守島の戦士たちはどこへ連れていかれたのか』長勢了治(芙蓉書房出版)
2018年
240頁
目次(収録作品)
序章 囚人通訳シャーポシニコフと日本
第一章 昭和20年8月17日深夜、ソ連軍、占守島に侵攻
最後の地上戦、占守島の戦い/報復か、最強の日本兵4000人を最北のマガダンへ強制連行/シベリア抑留とは何だったのか
第二章 マガダン、コルィマは「地獄の収容所」
弾圧犠牲者の慰霊碑《深き悲しみのマスク(マスカ・スコルビ)》/ソ連収容所群島のなかのマガダン、コルィマ/極北建設総局(ダーリストロイ)と北東収容所(セヴヴォストラーグ)
第三章 最北の捕虜収容所、マガダン第八五五収容地区
第一収容所/第二~第四収容所/懲罰ラーゲリ
第四章 北千島の民間人の抑留と日魯漁業の悲劇
郡司大尉の報效義会と北の防人、別所佐吉・二郎藏/北千島における民間人の抑留生活/囚人収容所に送られた日魯漁業幹部
第五章 コルィマの地獄の収容所群
ハトィナフ収容所(金鉱山)/エリゲン収容所(女囚、農業ソフホーズ)/セルパンチンカ監獄(銃殺監獄)/マリジャク収容所(仮借なき金鉱山)/ジェルガラ収容所(スターリンのダッハウ)/ブトゥグイチャグ収容所(錫、ウラン鉱山)
第六章 コルィマを生き延びた日本人受刑者
捕虜と囚人では何が違うのか/31柱の日本人遺骨の謎/マガダン組/大陸組
終章 帰国と死亡者数
死亡者数は何人か/全員帰国
参考文献
マガダン・コルィマにおける死亡者名簿
日本降伏直後の昭和20年8月17日、ソ連軍が突如、北千島の占守島に侵攻してきた。占守島の戦いの最前線にいたのは、旭川第七師団編制の村上大隊と竹下大隊を主体とした4000名。停戦後、武装解除された日本兵は、「日本帰国」とだまされて、最北のシベリアへ送られた。
マガダン・コルィマ収容所で死亡した捕虜154名の詳細データも収録
出典:芙蓉書房出版 公式サイト
[参考]
『北海道を守った占守島の戦い』上原卓(2013・祥伝社新書)
『一九四五 占守島の真実』相原秀起(2017・PHP新書)