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『言語哲学大全Ⅳ 真理と意味』飯田隆(勁草書房)

『言語哲学大全Ⅳ 真理と意味』飯田隆(勁草書房)全4巻

2002年
451頁




目次(収録作品)

序論
第1章 言語的行為と言語的意味
 1.1 タイプとトークン
 1.2 発話の力
 1.3 言語的意味
 
第2章 意味論と言語的意味の理解
 2.1 言語の無限性
 2.2 意味論の有限性
 2.3 合成原理と意味論
 2.4 意味論と話者の知識
 2.5 意味理解の実効性
  
第3章 対象言語とメタ言語
 3.1 引用名とメタ変項
 3.2 意味は把捉不可能か
 3.3 ホモフォニックな意味論

第4章 真理論としての意味論
 4.1 T文とT理論
 4.2 真理定義とT理論
 4.3 T理論から意味論へ
 4.4 モデル論的意味論との比較

第5章 適用と境界
 5.1 日本語断片T1
 5.2 文脈依存性
 5.3 時制と出来事
 5.4 意味論の境界

第6章 意味の理論と形而上学
 6.1 存在論的コミットメントの基準
 6.2 自然言語と存在論
 6.3 解釈と世界

文献案内

本書はいよいよ最終巻。現代の言語哲学の一方の旗頭であるD.デイヴィドソンを対象とする。デイヴィドソンは、自然言語に対してメタ理論の位置をとる意味の一般論を構想している。序論では、デイヴィドソンのプログラムを分析哲学の中に位置づける。第1章から第4章までは、このプログラムの背景・目的・意義を説明する。第5章では日本語への適用の実例を示し、第6章では、それがどのような認識論・存在論を帰結するかを検討する。ただ全体としてデイヴィドソンの解説というよりパースペクティブを広くとり、現段階の言語哲学や言語学にとって実りある一般理論は何か、という問いに答えることを目指している。本書によっておよそ15年に亘ったプロジェクトは完結する。同時に、英米哲学の背骨をなす言語哲学の標準的な概説書も完成したことになる。

出典:勁草書房公式サイト

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