『増補改訂版 ポーランド孤児・「桜咲く国」がつないだ765人の命 』山田邦紀(現代書館)
増補改訂版2021年
296頁
目次(収録作品)
第1章 人道の港
第2章 日本とポーランド
第3章 シベリア流浪
第4章 孤児救済1
第5章 孤児救済2
第6章 極東青年会と野口芳雄
第7章 ポーランド消滅
第8章 地下水道の戦い
第9章 残照
第10章 それから
数奇な運命に翻弄されたポーランド孤児たちの生涯と、異文化の垣根を越えた温かな触れ合いを活写。
20世紀初頭のシベリアにはロシアからの独立蜂起で流刑され,難民となった約20万人ものポーランド難民がいた。大勢が酷寒に倒れるなか生き延びた孤児たちは日本へと救済を願う。大歓迎と支援を受けて露命をつないだ孤児たちは、船上から「君が代」とポーランド国歌を合唱しながら別れを告げ、計765名が無事祖国へと帰った。ポーランドはなぜこんなに親日国なのか。ドイツに侵略され祖国消滅という歴史がありながらも、旧同盟国の日本には親愛の眼差しを向け、思いを込めて「桜の花咲く国」と美しい呼び名で呼ぶ。友好の源は90年前の「孤児救済プロジェクト」であった。歴史に翻弄されたポーランド孤児たちの波乱の生涯と、ポーランドと日本を結びつけた感動の友好秘話を綴る。
出典:現代書館公式サイト