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『神谷美恵子コレクション 人間をみつめて』(みすず書房)

『神谷美恵子コレクション 人間をみつめて』神谷美恵子(みすず書房)シリーズ全5冊

2004年
361頁




目次(収録作品)

I 人間について
はじめに
第1章 いのちとこころ
いのちを支えるもの――外なる自然について/脳とこころ(1)――内なる自然について/脳とこころ(2)――新しい脳のもたらしたもの/人格について/知性について/こころのいのち

第2章 人間の生きかた
自発性と主体性について/反抗心について/欲望について――何がたいせつか/生存競争について/使命感について

第3章 人間をとりまくもの
科学と人間/病める心をみつめて――罪の問題/死について/自我というもの/人間を超えるもの/愛の自覚
おわりに

II らいとともに
らいと私
らいとの出会い/島との出会い/島との再会

島の精神医療について
その歴史/島の精神医療の特殊性/生きる力をみつめて/島のしごとをかえりみて

光田健輔の横顔

III 島日記から
島日記から

あとがき(1971年、朝日新聞社版「人間をみつめて」)
改訂版へのあとがき(1974年、同右)

万霊山にて

米国のらい病をたずねて
カーヴィルへの道/病院の沿革、運営について/患者の生活について/医学的方面について/リハビリテーションについて/見学を終って

長島愛生園入園者宛て書簡

解説:加賀乙彦
ハンセン病関連年表

「島行きは私の実践として、自分の思想を生きるところとして、ぜひとも必要なのだ。あそこで通用する思想しかほんものでありえない」。

神谷美恵子の思想と行動の立脚点ともいえるハンセン病療養所、長島愛生園。本書では1950年代から70年代、療養所とハンセン病者をとりまく厳しい現実に向き合い、格闘する姿がリアルな、切実な筆致で綴られている。

あわせて『生きがいについて』の続編ともいえる「人間について」も収録。思索と行動のひとであった著者の姿がうかがえる一冊である。

解説は加賀乙彦氏、新資料として「長島愛生園入園者宛て書簡」をおさめた。

出典:みすず書房公式サイト

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