『道徳形而上学の基礎づけ』カント、中山元訳(光文社古典新訳文庫)
2012年
410頁
目次(収録作品)
第1章 道徳にかんする普通の理性認識から、哲学的な理性認識へと進む道程
第2章 通俗的な道徳哲学から道徳形而上学へと進む道程
(道徳性の最高原理としての意志の自律/道徳性のすべての偽りの原理の源泉としての意志の他律/他律を根本的な概念とした場合に生まれうる道徳性のすべての可能な原理の分類)
第3章 道徳の形而上学から純粋な実践理性の批判へと進む道程
(自由の概念は、意志の自律を説明するための“鍵”となる/自由は、すべての理性的な存在者の意志の特性として、前提されなければならない/道徳性のさまざまな理念にともなう関心について/定言命法はどのようにして可能になるか/あらゆる実践哲学の究極の限界/結論としての注)
なぜ嘘をついてはいけないのか。なぜ自殺をしてはいけないのか。本書でカントは善と悪、義務、人格、自由と道徳性について考察し、経験的な根拠に依拠しない純粋な道徳の原理を探求する。カント倫理学の最良の入門書。詳細な解説付きの“中山カント・スタイル”で完全読解へ。
出典:光文社公式サイト
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岩波文庫版は翻訳が悪いとの評がすこしある。