2005年
220頁
読者をさらなる読書にいざなうリバタリアン・ガイド。何よりも、国家権力の制限を求める「自由の政治哲学」のキーワードを整理するとともに、ロック、アイン・ランド、ノージックらの代表的著作やフンボルト、コンスタン、バスティアらの古典的著作を解説する。初心者むけ小事典。
出典:勁草書房公式サイト
目次(収録作品)
リバタリアニズムを知るために:編著者まえがき
第一部 リバタリアニズムのキーワード
1 右翼(右派)と左翼(左派)[森村進]
2 家族[山田八千子]
3 企業家[原谷直樹]
4 客観主義[藤森かよこ]
5 競争と独占[楠茂樹]
6 共同体主義(共同体論)[森村進]
7 契約理論[山田八千子]
8 個人主義的フェミニズム[橋本祐子]
9 最小国家[森村進]
10 自己所有権[森村進]
11 自生的秩序[土井崇弘]
12 自然権[森村進]
13 司法システム[山田八千子]
14 社会主義経済計算論争[橋本努]
15 自由[橋本努]
16 対外政策[鳥澤円]
17 知的財産権[山田八千子]
18 人間像[森村進]
19 ネオ・オーストリア学派[橋本努]
20 平等主義[橋本祐子]
21 福祉国家[森村進]
22 法と経済学[鳥澤円]
23 方法論的個人主義[原谷直樹]
24 無政府主義(アナーキズム)と無政府資本主義(アナルコ・キャピタリズム)[デイヴィッド・アスキュー]
25 立憲主義[土井崇弘]
26 リバタリアン法学[橋本祐子]
27 リベラリズム[森村進]
28 レズビアン/ゲイ・スタディーズ[藤森かよこ]
29 レッセ・フェール[森村進]
ノート1 リバタリアニズム研究のメッカ[橋本祐子]
ノート2 リバタリアンSF:『月は無慈悲な夜の女王』を中心に[デイヴィッド・アスキュー]
ノート3 リバタリアンな映画[藤森かよこ]
第二部 リバタリアニズムの25冊
30 ジョン・ロック『統治論』[森村進]
31 アダム・スミス『国富論』[森村進]
32 トマス・ペイン『人間の権利』[森村進]
33 マックス・シュティルナー『唯一者とその所有』[住吉雅美]
34 アイン・ランド『水源』[藤森かよこ]
35 フリードリッヒ・ハイエク『隷属への道』[橋本努]
36 ルートヴィッヒ・ミーゼス『ヒューマン・アクション』[橋本努]
37 ミルトン・フリードマン『資本主義と自由』[鳥澤円]
38 タネヒル夫妻『自由の実現に市場を』[デイヴィッド・アスキュー]
39 ウォルター・ブロック『擁護できないものを擁護する』[デイヴィッド・アスキュー]
40 フリードリッヒ・ハイエク『法と立法と自由』[橋本努]
41 デイヴィド・フリードマン『自由のためのメカニズム』[デイヴィッド・アスキュー]
42 ロバート・ノージック『アナーキー・国家・ユートピア』[森村進]
43 ジェイムズ・ブキャナン『自由の限界』[鳥澤円]
44 マリー・ロスバード『自由の倫理学』[原谷直樹]
45 リチャード・A・エプステイン『公用収用の理論』[橋本祐子]
46 デイヴィド・ゴティエ『合意による道徳』[山田八千子]
47 ロレン・ロマスキー『人格・権利・道徳共同体』[橋本祐子]
48 ジャン・ナーヴソン『リバタリアン・アイディア』[森村進]
49 ヒレル・スタイナー『権利論』[森村進]
50 竹内靖雄『国家と神の資本論』[森村進]
51 森村進『財産権の理論』[山田八千子]
52 笠井潔『国家民営化論』[藤森かよこ]
53 ランディ・バーネット『自由の構造』[鳥澤円]
54 マイケル・オーツカ『不平等なしのリバタリアニズム』[森村進]
ノート4 老子は最古のリバタリアン?[鳥澤円]
ノート5 シュティルナーとリバタリアニズム[住吉雅美]
ノート6 ニーチェとリバタリアニズム[橋本努]
第三部 リバタリアニズムの古典から
55 ヴィルヘルム・フォン・フンボルト『国家活動の限界を確定せんがための試論』[吉永圭]
56 バンジャマン・コンスタン『近代人の自由と比較された古代人の自由について』[森村進]
57 リチャード・コブデン パンフレットと演説から[森村進]
58 フレデリク・バスティア『見えるものと見えないもの』[森村進]
59 ハーバート・スペンサー『社会静学』[森村進]
60 ライサンダー・スプーナー『不徳は犯罪にあらず:道徳上の自由の擁護』[鳥澤円]