『11人の考える日本人―吉田松陰から丸山眞男まで』片山杜秀(文春新書)
2023年2月20日第1刷発行
255頁
目次(収録作品)
吉田松陰 尊王と軍事リアリズム
福沢諭吉 今も古びない「お金の思想」
岡倉天心 エリート官僚が発見した「アジア」
北一輝 未完の超進化論
美濃部達吉 大正デモクラシーとしての天皇機関説
和辻哲郎 ポスト「坂の上の雲」時代の教養主義
河上肇 「人間性」にこだわった社会主義者
小林秀雄 天才的保守主義
柳田國男 「飢え」に耐えるための民俗学
西田幾多郎 この世界のすべてに意味はある
丸山眞男 戦後民主主義の「創始者」として
著者は、政治学者(政治思想史専門)・音楽評論家。
本書は、「日本の近・現代史100年を彩った11人の思想家」という題で行われた講座をもとに書籍にしたもの。
分かりやすい大学の講義のようで、一書の読み物として悪くない。