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『ドナルド・キーン著作集 第15巻 正岡子規/石川啄木』(新潮社)

『ドナルド・キーン著作集』(全15巻)(新潮社)

第15巻 2018年・573頁

目次(収録作品)

正岡子規
第一章 士族の子
 ――幼少期は「弱味噌の泣味噌」
第二章 哲学、詩歌、ベースボール
 ――実は「英語が苦手」ではなかった学生時代
第三章 畏友漱石との交わり
 ――初めての喀血、能、レトリック論議
第四章 小説『銀世界』と『月の都』を物す
 ――僕ハ小説家トナルヲ欲セズ詩人トナランコトヲ欲ス
第五章 従軍記者として清へ渡る
 ――恩人・陸羯南と新聞「日本」
第六章 「写生」の発見
 ――画家・中村不折との出会い、蕪村を評価
第七章 俳句の革新
 ――伊予松山で雑誌「ほとゝぎす」を発刊
第八章 新体詩と漢詩
 ――読者の心を動かす子規の詩歌
第九章 短歌の改革者となる
 ――『歌よみに与ふる書』十篇を世に問う
第十章 途方もない意志力で書き続けた奇跡
 ――随筆『筆まかせ』から『松蘿玉液』『墨汁一滴』へ
第十一章 随筆『病牀六尺』と日記『仰臥漫録』
 ――死に向かっての「表」と「内」の世界
第十二章 辞世の句
 ――友人・弟子の証言、詩歌への功績

参考文献

石川啄木
第一章 自信と反抗
第二章 上京、失意、結婚
第三章 渋民村で代用教員となる
第四章 一家離散、北海道へ
第五章 函館の四ヵ月、札幌に二週間
第六章 小樽でも我儘を通す
第七章 釧路の極寒
第八章 小説の失意、短歌の昂揚
第九章 朝日新聞の校正係となる
第十章 傑作『ローマ字日記』
第十一章 啄木の悲哀、節子の悲哀
第十二章 悲嘆の中の『一握の砂』の成功
第十三章 二つの「詩論」
第十四章 大逆事件、入院
第十五章 最期の日々
最終章 死せるのちの啄木

参考文献

解題
人名索引/作品名索引

俳句・短歌を近代化の激流の中で滅亡から救った子規、「日本史上初の現代人」として詩歌に新たな生命を吹き込んだ啄木。碩学キーンが日本文学研究を始めた若き日から対比してきた近現代過渡期の二大詩人についての著作、『正岡子規』『石川啄木』をともに収録。リアリズムの筆致で共通性・対照性が見事に浮かび上がる。

出典:新潮社公式サイト

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