2019年
390頁
目次(収録作品)
小説
父の死
手品師
競漕
流行火事
受験生の手記
金魚
桟道
随筆
芥川龍之介氏の印象
私小説と心境小説
あの頃の話
私の社交ダンス
孝行飛行
震水火の只中に
母を見るまで
追憶の東京
大正ジプシー生活の夢
麻雀の話
大空放哉居士
国際競技
文士野球団の思い出
俳句
牧唄句抄
句集・返り花(抄)
久米正雄は大正文学を語る上で欠かせない作家である。芥川、菊池らと共に「新思潮」に集い、様々な個性が競い合う文壇に新鮮な風を吹き込み、注目を集めた。「受験生の手記」「競漕」等の青春小説、絵画的で市井の一端を浮かびあがらせた俳句、多方面の才が反映された微苦笑を誘う随想など、多岐にわたる久米作品を精選する。
本書表紙(カバー)より