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『辞書になった男』佐々木健一(文春文庫)

『辞書になった男―ケンボー先生と山田先生』佐々木健一(文春文庫)

2017年
375頁




目次(収録作品)

はじめに 「光」と「影」
序幕 『三国』と『新明解』
第1幕 「天才」と「助手」
第2幕 「水」と「油」
第3幕 「かがみ」と「文明批評」
終幕 「人」と「人」
おわりに こ・と・ば

「三省堂国語辞典」略して「三国(サンコク)」。そして 「新明解国語辞典」略して「新明解」。二冊ともに戦後、三省堂から刊行された辞書で、あわせて累計4000万部の知られざる国民的ベストセラーだ。
しかし、この辞書を作った(書いた)二人の人物のことは、ほとんど知られていない。
「三国」を書いたのが、ケンボー先生こと見坊豪紀(けんぼう・ひでとし)。
「新明解」を書いたのは、山田先生こと山田忠雄(やまだ・ただお)。
二人とも国語学者だが、「三国」と「新明解」の性格はまったく異なる。
「三国」が簡潔にして、「現代的」であるとすれば、「新明解」は独断とも思える語釈に満ち、「規範的」。そこには二人の言語観・辞書が反映されている。
本書は、二人の国語学者がいかにして日本辞書史に屹立する二つの辞書を作り上げたかを二人の生涯をたどりながら、追いかけたノンフィクション。二人が辞書の世界に飲みこまれていくさまは壮絶ですらある。
第62回(2014年)日本エッセイストクラブ賞。

出典:文藝春秋BOOKS

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