『原爆投下決断の内幕―悲劇のヒロシマナガサキ』(上下)ガー・アルペロビッツ、鈴木俊彦・米山裕子・岩本正恵訳(ほるぷ出版)
上巻
1995年
610頁
目次(収録作品)
無条件降伏
ロシア・オプション
原子力外交
ジェームズ・F.バーンズ
ポツダム
「軍事的な必然性」
最終段階の戦い
第二次大戦末期、すでに崩壊への道がはっきりしていた日本へ、なぜ原爆を落とす必要があったのか。そして、原爆投下が、無用な犠牲を救うためだったというアメリカのヒロシマ「神話」がどうして広まったのか。…膨大な文献、最新の資料を駆使して、アメリカの歴史家が、当時のアメリカ首脳部の政治的判断と意図を検証する。
アマゾン商品説明より
下巻
1995年
474頁
目次(収録作品)
ヘンリー・L.スティムソン
ハリー・S.トルーマン大統領
ジェームズ・F.バーンズ
歴史を管理する
[本書は]入念な資料調査に基づく著作で、その中でアルペロビッツ氏は次のことなどを実証している。
(1)軍事的には原子爆弾を日本に落とす必要はなかった(2)日本への原爆投下を決めたのは当時のジェームス・バーンズ国務長官とトルーマン大統領の二人で、原子爆弾開発の総指揮官のグローブス少将もその使用を強く欲していた(3)彼らの目的は、バーンズ国務長官、トルーマン大統領が対ソ連牽制の武器として、グローブス少将はウラニウム型とプルトニウム型のいずれの効果も知りたかったからだ(4)当時の米国側の政府書類の中に破棄されたり秘匿されたり改竄されたものがある。『アメリカに問う大東亜戦争の責任』p.112