1995年7月20日第1刷発行
260頁
目次(収録作品)
第1章 「世間」はどのように捉えられてきたのか
第2章 隠者兼好の「世間」
第3章 真宗教団における「世間」―親鸞とその弟子達
第4章 「色」と「金」の世の中―西鶴への視座
第5章 なぜ漱石は読み継がれてきたのか―明治以降の「世間」と「個人」
第6章 荷風と光晴のヨーロッパ
日本人の生きてきた枠組「世間」とは何か。古代から現代まで、日本人の生活を支配し、日本の特異性をつくってきた「世間」の本質とは? ヨ-ロッパの「社会」を追究してきた歴史家の視点で問い直す。
出典:講談社BOOK俱楽部
著者は、歴史学者。(1935-2006)
本書は、世間、世(よ)というものをそれぞれの時代の日本人がどのように捉えていたかを論じたもの。
和歌、方丈記、徒然草、歎異抄、井原西鶴や夏目漱石の作品などを引用し考察している。