『泣菫随筆』薄田泣菫(冨山房百科文庫)新書判(※アマゾンの商品説明には「文庫」とあるが新書)
1993年
334頁
目次(収録作品)
森の声
蝉
茶立虫
赤土の山と海と
影
告天子の歌
魚の憂鬱
朝顔の花の動悸
刈草の匂
石竹
蝉の尿
ぼんつく蓼
松茸
木犀の香
蓑虫〔ほか〕
明治の末頃大詩人と謳われた薄田泣菫の、「茶話」を除く全随筆作品から56編をよりすぐったもの。いわば泣菫版「自然と人生」。自然界・人間界の別なく、およそ生きとし生けるものの命のいとなみの種々相を、同じように生きる者として見つめる筆致は暖かく、香気薫る。
出典:冨山房公式サイト