2006年1月20日初版発行
269頁
目次(収録作品)
嵯峨帝と空海の交誼
菅原道真の遷謫
謙信と信玄の禅風
伊達政宗の風流
徳川光圀の隠逸
菅茶山の詩想
亀田鵬斎の豪磊
一字庵菊舎の漂泊
釈良寛の童心
柏木如亭の風狂
広瀬淡窓の旅愁
亀井少琴の風韻
恒遠醒窓の閑適
釈月性の攘夷
高杉晋作の狂悁
西郷隆盛の敬天
勝海舟の天真
乃木希典の含羞
夏目漱石の回生
著者は中国文学者。
本書は、月刊誌『創文』(創文社)に連載された「日本漢詩人紀行」に加筆し一書と成したもの。目次に示した日本人が詠んだ漢詩を紹介、解説している。空海から漱石まで編年的にまとめられている。
知らない人物がけっこういて、それを知れたのはよかった。特に、釈月性に関心を持った。