1958年3月20日初版発行
237頁
目次(収録作品)
十五夜の月
妙貞さんの萩の花
柳の糸
夏みかん
あばらやの星
柿の木のある家
ヤッチャン
あしたの風
リンゴの袋
あたたかい右の手
窓から見えるおとうさん
坂道
解説 関英雄
「この本には壺井さんの児童文学の、長編を除く代表的作品の大半が収めてあります。」(解説p.231)
貧家、奉公、孤児、身寄りのない者等、市井の庶民の生活を平易な文章でつづった掌篇・短篇小説集。
特に「妙貞さんの萩の花」「柳の糸」は名短篇。「夏みかん」「あたたかい右の手」もよい。
おすすめの良書。
かなりの版を重ねた書だと思われるが、なぜか絶版になっている。字を大きくして復刊を望む。