『ベンヤミン・コレクション5 思考のスペクトル』ヴァルター・ベンヤミン、浅井健二郎編訳、土合文夫・久保哲司・岡本和子訳(ちくま学芸文庫)シリーズ全7巻
2010年
615頁
目次(収録作品)
破壊的性格
いばら姫
現代の宗教性についての対話
学生の生活
古代の人間の幸福
ソクラテス
中世について
絵画芸術とグラフィック芸術
絵画芸術について、あるいはツァイヒェンとマール
言語について
パウル・ハンカマー著『十六世紀および十七世紀における言語、その概念と解釈−この時代の文学史上の区分について』
アーニャ・メンデルスゾーン/ゲオルク・メンデルスゾーン著『筆跡のなかの人間』
古い筆跡学と新しい筆跡学1
類比性と親縁性
類似しているものの理論
言語社会学の諸問題
文学史と文芸学
厳密なる学問
名著に抗して
浸された魔法の杖
特権的思考
キルケゴール
ヨーハン・ヤーコプ・バッハオーフェン
フョードル・グラトコーフ『セメント』
ロシアにおける新しい文学
叙事演劇とは何か
叙事演劇でのひとつの家庭劇
演劇とラジオ放送
「プロレタリアート」を口にしてはならない国
生産者としての〈作者〉
夢のキッチュ
アンドレ・ジッドとドイツ
フランスにおける新擬古典主義
アルベール氏との晩
オイディプス、あるいは理性的神話
パリ書簡 1
フランス作家の現在の社会的立場について
ロシア映画芸術の現状について
オスカル・A・H・シュミッツへの応答
〈参考〉映画『ポチョムキン』と傾向芸術 オスカル・A.H.シュミッツ 著
花についての新刊
チャップリン回顧
パリ書簡 2
「破壊的性格」を巻頭に置き、宗教、筆跡学、映画など多彩な考察群を収録。基礎論的な対象領域からアクチュアルな対象領域へ、萌芽的思考から成熟した思考への変容を辿った珠玉の論考集。
出典:筑摩書房公式サイト