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『メルロ=ポンティ・コレクション3 幼児の対人関係』(みすず書房)

『メルロ=ポンティ・コレクション3 幼児の対人関係』モーリス・メルロ=ポンティ、木田元・竹内芳郎訳(みすず書房)全7巻

2001年
276頁
定価:3,080円(税込)




目次(収録作品)

幼児の対人関係
表現と幼児のデッサン
映画と新しい心理学
人間と逆行性
他者の知覚と対話
モースからクロード・レヴィ=ストロースへ

1949年から1952年まで、メルロ=ポンティはソルボンヌの「心理学科および教育〉学」担当の教授として在任、その三学年間に九つの講義をおこなった。表題作は1950-51年度の講義録であり、いわゆる「三歳の危機」「エディプス的発達段階」以前にさかのぼって、ワロン、ケーラー、クライン、さらにはラカンの「鏡像段階」論文など同時代の児童心理学や精神分析の最新成果をふまえ、幼児における身体意識と他者の知覚の発達過程が精緻に分析されている。個体としての自我をひとつの均衡状態とし、相互主観性という哲学的アポリアを身体的レベルで——のちの「間身体性」を予感させつつ——具体的に切り開いていくさまは、今日においても十分説得的であり、メルロ=ポンティの全著書・論文のなかでも代表作のひとつといえる。

そのほか「表現と幼児のデッサン」「映画と新しい心理学」「人間と逆行性」「他者の知覚と対話」「モースからクロード・レヴィ=ストロースへ」を収録——近隣の社会学関連を含めた心理学論集全6編。

出典:みすず書房公式サイト

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