『倭国伝 全訳注 中国正史に描かれた日本』藤堂明保・竹田晃・影山輝國 訳注(講談社学術文庫)
2010年
528頁
目次(収録作品)
「倭国伝」について
後漢書(巻八十五・東夷列伝)―漢委奴国王の金印受賜
三国志(巻三十・魏書三十・烏丸鮮卑東夷伝)―卑弥呼と邪馬台国
宋書(巻九十七・夷蛮)―倭の五王の世紀、古代日朝関係
隋書(巻八十一・東夷)―聖徳太子、往来する遣隋使
旧唐書(巻一百九十九上・東夷)―「倭」と「日本」
新唐書(巻二百二十・東夷)―遣唐使、先進文化の伝来
宋史(巻四百九十一・外国七)―平安末期に活発化する商船や禅僧の交流
元史(巻二百八・外夷一)―元寇(文永・弘安の役)
明史(巻三百二十二・外国三)―倭寇、勘合貿易、秀吉の朝鮮出兵
中国歴代王朝が綴る歴史書の中の日本
古来、日本は中国からどのように見られてきたのか。金印受賜、卑弥呼と邪馬台国、倭の五王、「日出ずる処」国書、「日本」国号、朝鮮半島と動乱の7世紀、遣唐使、僧侶や商人の活躍、蒙古襲来、勘合貿易、倭寇、秀吉の朝鮮出兵。そこに東アジアの中の日本が浮かび上がる――。中国歴代正史に描かれた1500年余の日本の姿を完訳する、中国から見た日本通史。
出典:講談社BOOK俱楽部
[参考]
『新訂 魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝』石原道博編訳(岩波文庫)
『倭人・倭国伝全釈』鳥越憲三郎(角川ソフィア文庫)