『共同体の基礎理論 他六篇』大塚久雄、小野塚知二編(岩波文庫)
2021年
414頁
目次(収録作品)
I
共同体の基礎理論
改版にさいして
第一版はしがき
第一章 序論
第二章 共同体とその物質的基盤
一 土地
二 共同体
第三章 共同体と土地占取の諸形態
一 アジア的形態
二 古典古代的形態
三 ゲルマン的形態
II
生産力における東洋と西洋――西欧封建農民の特質
いわゆる「封建的」の科学的反省
「共同体」をどう問題とするか
内と外の倫理的構造
マックス・ヴェーバーのアジア社会観――とくに彼の共同体理論について
アジアから見た文化比較の基準
資本主義の発展史の解明に取り組んだ経済史家・大塚久雄(1907-96)は、その前段階にある「共同体」の成立と解体についても考察を進めた。「土地の占取」に注目して、アジア的、古典古代的、ゲルマン的の三形態の共同体を区別し、前近代社会の理論的な見取り図を描いた表題作のほか、関連する論考を併せて収録する。
本書表紙(カバー)より