『夕やけ色のさようなら―椋先生が遺した33章』椋鳩十(むく・はとじゅう)(理論社)
1989年
178頁
著者は児童文学者・小説家。(1905-1987)
本書は、代表作「片耳の大鹿」「大造じいさんとガン」などで知られる著者の新聞や雑誌に発表したエッセーをまとめたもの。
各篇は短く、幼少期の回想や旅の思い出、家族とのエピソードなど32のエッセーを収める。(第33章は著者の病床での最後の言葉を収める)
”人格者”のような著者の飼い猫を語った「第19章 心と命―ネコばなれのネコ」がよい。