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『もし、日本という国がなかったら』ロジャー・パルバース(角川ソフィア文庫)

『もし、日本という国がなかったら』ロジャー・パルバース、坂野由紀子訳(角川ソフィア文庫)

2019年
336頁




目次(収録作品)

1 ここが、ぼくの国だ――タクシーの窓から見えたもの
2 驚くべき創造力の国へ――ぼくの人生は、あらかじめ準備されていた
3 世界には、誠実で正直な日本が必要だ――京都での生活と若泉敬との出会いから
4 日本人も知らない本当の世界遺産とは――日本美の思想と、宮澤賢治の心
5 「5つの日本」――小さな国に満ちあふれた多様性
6 1960~70年代に現れた革命児たち――日本独自の大衆文化を創った、天才たちの功績
7 世界にも希有な表現者――親友、井上ひさし先生の思い出
8 「戦メリ」の助監督をしてわかったこと――「戦後」は転換期を迎えた
9 日本の文化は「振る舞い」に表れる――日本人だけが持つ礼儀正しさと、特有のユーモアセンス
10 ここではあらゆる場所が「舞台」である――日常における日本人の見事な演劇性
11 世界が気づいた「無私の心」――日本の風土から生まれた利他の精神
12 銀河系を自らの中に意識せよ――「反逆精神」から生まれる、日本独自のオリジナリティ
13 杉浦千畝が世界に示したもの――日本人の良心を世界のモデルにするために
14 真に非宗教的な先進国、日本――世界を対立から救うのは、日本以外にない
15 日本よ、自らと世界を再デザインせよ――空間と時間を再構成する日本文化と日本語の素晴らしさ

「日本という国は世界にとって、なくてはならない必要な存在」――。
 1957年10月、ロスの夜空に描かれたスプートニクの軌跡に衝撃を受け、天文学者にあこがれた13歳の著者は、翌日から独学で、そしてUCLA、ハーバード大学大学院でロシア語を学ぶ。
 その後、米国学生協会の奨学金でワルシャワ大学へ留学した著者だったが、実はCIAの隠れみのだった同協会の身代わりにされ、スパイ容疑に。ジョンソン政権をゆるがす事件に、一度は恋人のいるパリへわたるが、破局してやむなく帰国。しかし、迫り来るベトナム戦争の徴兵から逃げるため、今度はまったくの未知の国・日本へと向かった――。
 本書は、その数奇な人生とともに、魅了された文化や日本人の特質に迫る愛あふれる日本論。
 精力的に英訳し、世界へと広く紹介した宮沢賢治、師と仰ぐ若泉敬、親友・井上ひさし、大島渚など多くの文化人とのエピソードを交え、俳句、古典、能や祭といった伝統文化、美しい言語や美術、稀に見るサービス精神や再デザイン能力など、世界に誇る日本の魅力を語り尽くす。

出典:KADOKAWA公式サイト


[関連]
『もし、日本という国がなかったら』ロジャー・パルバース、坂野由紀子(2011・集英社インターナショナル)

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