『法の帝国』ロナルド・ドゥオーキン、小林公訳(1995・未來社)
1995年
641頁
定価:7,150円(税込)
目次(収録作品)
第1章 法とは何か
何故この問いが重要なのか 法に関する見解の不一致 法の根拠は「明瞭な事実」にあるという見解 問題の発端における反論 現実の世界 意味論的な法理論 意味論的法理論を支持する真の論証
第2章 解釈的諸概念
意味論の毒牙 想像上の事例 解釈に関する第一の考察 解釈と作者の意図 芸術と意図の性格 意図と実践 解釈の諸段階 礼儀に関する哲学者たちの見解 傍論-正義 解釈に関する懐疑論
第3章 法理学再論
新しい構図 法概念と法観念 懐疑的諸概念と邪悪な法 法の根拠と効力
第4章 慣例主義(コンヴェンショナリズム)
慣例主義の構造 慣例主義の説得力 法的慣例 慣例主義の二種類の形態 慣例主義は我々の実務に適合するか 慣例主義は我々の実務を正当化するか
第5章 プラグマティズムと擬人化
懐疑的観念 プラグマティズムは法実務に適合するか 権利なき法 純一性の要求 擬人化された共同体
第6章 純一性
議論されるべき論点 純一性は適合するか 純一性は魅力ある理念か 正当性に関する難問 共同体の責務 同胞関係と政治共同体 大雑把な後註
第7章 法における純一性
広汎にわたる概観 法の連鎖 法-情緒的損害の問
我々は皆“法の帝国”の臣民である。法の根拠と法の効力を統合し、多様な理論と事例を検討しながら純一性としての法を擁護して、法の一般理論を築きあげた記念碑的大著の完訳。
出典:未来社公式サイト