リバタリアニズム(自由至上主義)
国家の機能を最小限にすることを目指し、あらゆる側面から個人の自由を最大限に尊重する。経済的格差を是正する所得の再分配機能も所有権の侵害であるとして批判。
リバタリアニズム 入門
『不道徳教育―擁護できないものを擁護する』ウォルター・ブロック、橘玲訳(2006・講談社)
『リバータリアニズム入門―現代アメリカの「民衆の保守思想」』デイヴィッド・ボウツ、副島隆彦訳(1998・洋泉社)
『世界一シンプルな経済学』ヘンリ-・ハズリット、村井章子訳(2010・日経BP社)
『リバタリアニズム読本』森村進編著(2005・勁草書房)
『自由はどこまで可能か―リバタリアニズム入門』森村進(2001・講談社現代新書)
『リバタリアン宣言』蔵研也(2007・朝日新書)
『国家は、いらない』蔵研也(2007・洋泉社)
リバタリアニズム 概論・各論
『自由の倫理学―リバタリアニズムの理論体系』マリー・ロスバード、森村進・森村たまき・鳥澤円訳(2003・勁草書房)
『自由のためのメカニズム―アナルコ・キャピタリズムへの道案内』デイヴィド・フリードマン、森村進・関良徳・高津融男・橋本祐子訳(2003・勁草書房)
『自由市場の道徳性―オーストリア学派の政治経済学』アレクサンダー・シャンド、中村秀一・池上修訳(1994・勁草書房)『理由と人格―非人格性の倫理へ』デレク・パーフィット、森村進訳(1998・勁草書房)
『時間と無知の経済学―ネオ・オーストリア学派宣言』ジェラルド・P・オドリスコルJr.、マリオ・J・リッツォ、橋本努・井上匡子・橋本千津子訳(1999・勁草書房)
『福祉―政治哲学からのアプローチ』ノーマン・バリー、斎藤俊明・法貴良一・高橋和則・川久保文紀訳(2004・昭和堂)
『自由の正当性―古典的自由主義とリバタリアニズム』ノーマン・バリー、足立幸男監訳(2004・木鐸社)
『自由の構造―正義・法の支配』ランディ・バーネット、嶋津格・森村進訳(2000・木鐸社)
『公用収用の理論―公法私法二分論の克服と統合』リチャード・エプステイン、松浦好治訳(2000・木鐸社)
『利己主義という気概―エゴイズムを積極的に肯定する』アイン・ランド、藤森かよこ訳(2008・ビジネス社)
『無政府国家への道―自由主義から無政府資本主義へ』ピエール・ルミュー、渡部茂訳(1990・春秋社)
『ヒューマン・アクション―人間行為の経済学』ルートヴィヒ・フォン・ミーゼス、村田稔雄訳(2008・春秋社)
『経済科学の根底』ルートヴィヒ・フォン・ミーゼス、村田稔雄訳(2002・日本経済評論社)
『ミーゼスの栄光・孤独・愛』マルギット・フォン・ミーゼス、村田稔雄訳(2001・日本経済評論社)
『財産権の理論』森村進(1995・弘文堂)
『権利と人格―超個人主義の規範理論』森村進(1989・創文社)
『無政府社会と法の進化―アナルコキャピタリズムの是非』蔵研也(2008・木鐸社)
『リバタリアニズムの人間観―ヴィルヘルム・フォン・フンボルトに見るドイツ的教養の法哲学的展開』吉永圭(2009・風行社)
『ウィーンの経済思想―メンガー兄弟から20世紀へ』八木紀一郎(2004・ミネルヴァ書房)
『リバタリアニズムと最小福祉国家―制度的ミニマリズムをめざして』橋本祐子(2008・勁草書房)
『リバタリアニズムの多面体』森村進編著(2009・勁草書房)
『法の支配―オーストリア学派の自由論と国家論』阪本昌成(2006・勁草書房)
『リバタリアニズムと法理論 法哲学年報』日本法哲学会編(2005・有斐閣)
ノージック(Robert Nozick, 1938-2002)
国家の機能は軍事・警察・裁判にとどめるべきであり、福祉の名の下で税を課すのは所有権の侵害であると主張するアメリカの哲学者
『アナーキー・国家・ユートピア―国家の正当性とその限界』ロバート・ノージック、嶋津格訳(1995・木鐸社)
『考えることを考える』(上下)ロバート・ノージック、坂本百大訳(1997・青土社)
『生のなかの螺旋―自己と人生のダイアローグ』ロバート・ノージック、井上章子訳(1993・青土社)
『ノージック―所有・正義・最小国家』ジョナサン・ウルフ、森村進・森村たまき訳(1994・勁草書房)
『ナウシカ解読 増補版』稲葉振一郎(2019・勁草書房)
『リベラリズムの存在証明』稲葉振一郎(1999・紀伊國屋書店)
ハイエク(Friedrich Augst von Hayek, 1899-1992)
オーストリアの経済学者。統制的な経済を批判しつづけ、古典的な自由主義経済を擁護。1974年にノーベル経済学賞受賞。
『貨幣理論と景気循環・価格と生産 ハイエク全集Ⅰ-1』フリードリヒ・ハイエク、西山千明・矢島鈞次 監修、古賀勝次郎・谷口洋志・佐野晋一・嶋中雄二・川俣雅弘訳(2008・春秋社)
『利潤、利子および投資 ハイエク全集Ⅰ-2』フリードリヒ・ハイエク、西山千明・矢島鈞次 監修、加藤寛・林直嗣・細野助博訳(2008・春秋社)
『個人主義と経済秩序 ハイエク全集Ⅰ-3』フリードリヒ・ハイエク、西山千明・矢島鈞次 監修、嘉治元郎・嘉治佐代訳(2008・春秋社)
『感覚秩序 ハイエク全集Ⅰ-4』フリードリヒ・ハイエク、西山千明・矢島鈞次 監修、穐山貞登訳(2008・春秋社)
『自由の条件Ⅰ 自由と価値 ハイエク全集Ⅰ-5』フリードリヒ・ハイエク、西山千明・矢島鈞次 監修、気賀健三・古賀勝次郎訳(2007・春秋社)
『自由の条件Ⅱ 自由と法 ハイエク全集Ⅰ-6』フリードリヒ・ハイエク、西山千明・矢島鈞次 監修、気賀健三・古賀勝次郎訳(2007・春秋社)
『自由の条件Ⅲ 福祉国家における自由 ハイエク全集Ⅰ-7』フリードリヒ・ハイエク、西山千明・矢島鈞次 監修、気賀健三・古賀勝次郎訳(2007・春秋社)
『法と立法と自由Ⅰ ルールと秩序 ハイエク全集Ⅰ-8』フリードリヒ・ハイエク、西山千明・矢島鈞次 監修、水吉俊彦訳(2007・春秋社)
『法と立法と自由Ⅱ 社会主義の幻想 ハイエク全集Ⅰ-9』フリードリヒ・ハイエク、西山千明・矢島鈞次 監修、篠塚慎吾訳(2008・春秋社)
『法と立法と自由Ⅲ 自由人の政治的秩序 ハイエク全集Ⅰ-10』フリードリヒ・ハイエク、西山千明・矢島鈞次 監修、渡部茂訳(2008・春秋社)
『隷属への道 ハイエク全集Ⅰ-別巻』フリードリヒ・ハイエク、西山千明訳(2008・春秋社)
『致命的な思いあがり ハイエク全集Ⅱ-1』フリードリヒ・ハイエク、西山千明 監修、渡辺幹雄訳(2009・春秋社)
『貨幣論集 ハイエク全集Ⅱ-2』フリードリヒ・ハイエク、西山千明 監修、池田幸弘・西部忠訳(2012・春秋社)
『科学による反革命 ハイエク全集Ⅱ-3』フリードリヒ・ハイエク、西山千明 監修、渡辺幹雄訳(2011・春秋社)
『哲学論集 ハイエク全集Ⅱ-4』フリードリヒ・ハイエク、西山千明 監修、嶋津格 監訳、田中愼・野崎亜紀子・長谷川みゆき・中村隆文・丸祐一・望月由紀・杉田秀一・向後裕美子・登尾章訳(2010・春秋社)
『政治学論集 ハイエク全集Ⅱ-5』フリードリヒ・ハイエク、西山千明 監修、山中優 監訳、田総恵子訳(2009・春秋社)
『経済学論集 ハイエク全集Ⅱ-6』フリードリヒ・ハイエク、西山千明 監修、古賀勝次郎 監訳、小浪充・ 森田雅憲・楠美佐子訳(2009・春秋社)
『思想史論集 ハイエク全集Ⅱ-7』フリードリヒ・ハイエク、西山千明 監修、八木紀一郎 監訳、中山智香子・太子堂正称・吉野裕介訳(2009・春秋社)
『資本の純粋理論Ⅰ ハイエク全集Ⅱ-8』フリードリヒ・ハイエク、西山千明 監修、江頭進訳(2011・春秋社)
『資本の純粋理論Ⅱ ハイエク全集Ⅱ-9』フリードリヒ・ハイエク、西山千明 監修、江頭進訳(2012・春秋社)
『社会主義と戦争 ハイエク全集Ⅱ-10』フリードリヒ・ハイエク、西山千明 監修、尾近裕幸訳(2010・春秋社)
『ケインズとケンブリッジに対抗して ハイエク全集Ⅱ-別巻』フリードリヒ・ハイエク、西山千明 監修、小峯敦・下平裕之訳(2012・春秋社)
『市場・知識・自由―自由主義の経済思想』フリードリヒ・ハイエク、田中眞晴・田中秀夫訳(1986・ミネルヴァ書房)
『ハイエク、ハイエクを語る』スティーヴン・クレスゲ、ライフ・ウェナー編、嶋津格訳(2000・名古屋大学出版会)
『ハイエク―自由のラディカリズムと現代』エイモン・バトラー、鹿島信吾・清水元訳(1991・筑摩書房)
『ハイエクのポリティカル・エコノミー―秩序の社会経済学』スティーヴ・フリートウッド、佐々木憲介・西部忠・ 原伸子訳(2006・法政大学出版局)
『ハイエクと現代リベラリズム―「アンチ合理主義リベラリズム」の諸相』渡辺幹雄(2006・春秋社)
『保守主義の社会理論―ハイエク・ハート・オースティン』落合仁司(1987・勁草書房)
『ハイエクの政治思想―市場秩序にひそむ人間の苦境』山中優(2007・勁草書房)
『自由の論法―ポパー・ミーゼス・ハイエク』橋本努(1994・創文社)
『ハイエクの社会理論―自生的秩序論の構造』森田雅憲(2009・日本経済評論社)
『フリードリヒ・フォン・ハイエクのウィーン―ネオ・リベラリズムの構想とその時代』森元孝(2006・新評論)
『増補 ケインズとハイエク―〈自由〉の変容』間宮陽介(2006・ちくま学芸文庫)
『ハイエクと新自由主義―ハイエクの政治経済学研究』古賀勝次郎(1983・行人社)
『文明社会の政治原理―F・A・ハイエクの政治思想』萬田悦生(2008・慶應義塾大学出版会)
『ハイエク―知識社会の自由主義』池田信夫(2008・PHP新書)
『自由をいかに守るか―ハイエクを読み直す』渡部昇一(2016・PHP新書)
『ハイエク・自生的秩序の研究―経済と哲学の接点』山崎弘之(2008・成文堂)
フリードマン(Milton Friedman, 1912-2006)
アメリカの経済学者。ケインズ主義に反対し自由主義経済を推し進め、レーガンやサッチャー政権の理論的な支えとなる。麻薬の合法化を主張した。1976年ノーベル経済学賞受賞。
『[新装版]選択の自由―自立社会への挑戦』ミルトン&ローズ・フリードマン、西山千明訳(2012・日本経済新聞出版社)
『資本主義と自由』ミルトン・フリードマン、村井章子訳(2008・日経BP社)
『大収縮1929-1933 「米国金融史」第7章』ミルトン・フリードマン、アンナ・シュウォーツ、久保恵美子訳(2009・日経BP社)
『政府からの自由』ミルトン・フリードマン、土屋政雄訳(1991・中公文庫)
『国際化時代の自由秩序―モンペルラン・ソサエティの提言』ミルトン・フリードマン、ジェームズ・M. ブキャナン、佐野晋一・白石典義・田谷禎三編訳(1991・春秋社)
『最強の経済学者 ミルトン・フリードマン』ラニー・エーベンシュタイン、大野一訳(2008・日経BP社)
※勁草書房「現代リベラリズムとその周辺ブックガイド」を参考に作成。
・現代リベラリズムとその周辺 ブックガイド 全体像 入門・概論・各論
・現代リベラリズムとその周辺 ブックガイド コミュニタリアニズム